槇原敬之『PENGUIN』

槇原敬之が1996年にリリースした6thアルバム『UNDERWEAR』に『PENGUIN』という楽曲が収録されている。シングルカットやタイアップとは縁のないアルバム曲ゆえに一般的な知名度はほぼないものの、コアなファンからは屈指の人気を誇る「隠れた名曲」だ。自分もそれについて異論がない。そう思っていた。少し前までは。

足りない。「隠れた名曲」なんて生ぬるい称号、とてもじゃないけれどこの曲と釣り合っていない。国民的名曲はおろか、日本のポップカルチャー、芸能史、文化史に燦然と輝く金字塔として後世まで語り継がれるべき大傑作。それが今のこの曲に対する僕の真っ当で正当な評価だ。以下、その理由を白日に晒していく。

 

イントロ。シンセサイザーのキラキラとしたシーケンス音と盟友・小倉博和による躍動感のあるアコースティックギターが刻む16ビートのリズムで心地よく幕を開ける。キーは代表曲『どんなときも。』と同じF♯メジャー。開始10秒足らずで、もう名曲の予感しかしない。

24秒あたりから挿入される印象的な民族音声は、多種多様なアジアンサウンド&フレーズを収録しているサンプリングCD『HEART OF EAST』から『SINGING - Tibetan Man』を引用。坂本龍一を敬愛しているマッキーのことなので、教授の大名曲『Tibetan Dance』にあやかってチベット要素を放り込んだのかなぁ、なんて想像してみたり。そして美しいコーラスワークを抜けてようやく辿り着く最初の歌詞が

製鉄所のコンビナートは赤と白の市松模様

君に見せるつもりだったロケットの模型と同じで

これ。やばくないか。だってもうこれだけで文学じゃん。そんなんありかよ。

視界に映る風景から心情風景への鮮やかすぎる移行。関係がすでに終わってしまっていることを示唆させる手際の良さ。完璧。あまりにも完璧。赤と白の市松模様のコンビナートもロケットの模型(たぶん「タンタンの冒険」の宇宙船)も、どっちもまるっきり一般的じゃないのが凄い。普通さ、ラブソングって人々の共感を得るために最大公約数的な、いわゆる「恋愛あるある」だったり、歌い手のダイレクトな心情だったり、あるいはもっと抽象的なところから始まるのよ。

君よずっと幸せに 風にそっと歌うよ

風の強さがちょっと 心を揺さぶりすぎて

悩んでる身体が熱くて 指先は凍えるほど冷たい

泣かしたこともある 冷たくしてもなお 寄り添い合う気持ちがあればいいのさ

これがラブソングの王道の始まり方じゃん。だいたい自分がどんな境遇にいるとか、どんなこと相手に思ってるとか、そういうことじゃん。それがなんだよ

製鉄所のコンビナートは赤と白の市松模様

君に見せるつもりだったロケットの模型と同じで

って。興奮しすぎて2回も書いちゃったよ。この一歩引いたところから俯瞰してる客観的な感じと、めちゃくちゃパーソナルなワードを入れ込んでくる超主観的な感じ。この時点でもう鳥肌が止まらない。まるで自分が主人公の映画を見ているような魔法をかけられる。それはそうと、『PENGUIN』ってタイトルの曲の第一声が『製鉄所のコンビナート』なことあるかよ。

もう君にも見せることもないし

この道も二人じゃ通らない

話もしてキスもしたけど出会わなかった二人

ない、ない、なかった。諦念を感じさせるやるせなさ。「続かなかった」でも「結ばれなかった」でもなく、「出会わなかった」という表現に宿る残酷さ。ずっとメジャーコードの明るい曲調で進行してきて、この「出会わなかった」のところにこっそりとマイナーコードが差し込まれてるの、いかにも槇原で「あーもう!」って感じ。

で、それらを歌い上げるメロディは抑揚が抑えられていて平坦。ポエトリーリーディングとまではいかないまでも、やはりどこか純文学の朗読のような淡々とした印象。しかしサビに入るとメロディは一気に高音域へと駆け上がり、大きな跳躍が連続していく。まるで心の中に押さえ込んでいた強い感情が爆発するかのように。

誰も許してくれないなら一緒に逃げようって泣いたよね

南極なら君と僕とペンギン

悪くないねってちょっとだけ笑ったよね

なんて切なくて可愛くて美しい歌詞だろうか。この曲を初めて聴いたとき僕はまだ小学生で、許されない恋というものはいまいちピンときていなかった。親同士が仲悪いとかそういうこと?みたいな想像をしてたんじゃないかと思う。もう30年前のことか。当時、同性愛に対する世間の目が今とは比べ物にならないほど厳しかったことなんて知る由もなかった。

長い時を経て、先日こんなことを知った。

ペンギンの世界では、同性同士でつがい(ペア)を形成する行動が自然界および飼育下の両方で広く確認されています。特にオス同士のペアが有名で、彼らは通常の異性ペアと全く同じように強い絆で結ばれ、育児放棄された卵を温めたり、他のペアから譲り受けたヒナを愛情深く育て上げたりする事例が世界中の水族館や動物園で報告されています。

読んだ瞬間、この記事を書こうと思った。別にこの曲がゲイソングだと声高に叫ぶつもりもないし、僕自身が許されない恋をしてるわけでもない。ただただ、「悪くないね」とちょっとだけ笑った二人がたまらなく愛おしくなったから。そしてたとえ二人がどんなに強い絆で結ばれようと、それを許さない世の中がたしかに存在していたことは事実で、いくぶん寛容(という表現は適切ではないのだろうが)になったとはいえ今もまだ存在しているし、この先もなくならないかも知れない。だからこそこの曲が後世まで語り継がれるべき大傑作だと主張しなければならないと思った。性別や年齢や国籍を問わず、誰かが誰かを愛して寄り添うことを否定する世の中が存在する限り、この曲は「隠れた名曲」であってはならないと、心の底から思った。

 

この曲は構成も少し変わっている。いわゆる「Aメロ→Bメロ→サビ」ではなく、「Aメロ→A’メロ→サビ→A"メロ」のように、基本となるAメロを少しずつ変化させてループさせていく変則的な構造だ。これによって運転中の情景描写と心象風景が淡々と連続していく効果を生んでいると思う。1番も2番も、サビ後のA"メロにあたるフレーズは

今でも時々思い出しては

連れ出さなくて良かったことも

愛していたのもホントだったと笑ってる

で締めくくられている。最後の「笑ってる」もマイナーコード。サビの「ちょっとだけ笑ったよね」はメジャーコードで、ここの「笑ってる」はマイナーコード。つまり気持ちも時制も音楽理論もコントラストになっている。ちょっともう、どこまで‥‥

本当は2番の歌詞も全文引用しようと思ったのだけど、えらい長文になってしまったし語彙力が崩壊したので最後に一言だけ付け加えて終わろうと思う。

 

天才の所業だよ。

2025年ベストバイ的なやつ

WOBKEY/Rainy75 pro

たまたまYouTubeで紹介されてるのを観て、打鍵音の気持ち良さに惹かれて購入。カラーリングも初代ファミコンっぽくて気に入ってる。ただクソほど重いので持ち歩きできないのが残念ではある。

 

MINNU/アイマス

遮光率が高いのと、立体構造になってるので瞼に干渉しないのが最高。寝る時は大体これと耳栓とブリーズライトと口を塞ぐテープを付けてる。それもこれも次に紹介するやつのせい。

 

HUAWEIWATCH GT2

6年前くらいの型落ちモデルを今さら手に入れて使ってみたら、わりと生活が一変。睡眠やコンディションが数値化されるのが楽しくて、毎日決まった時間にベッドに入り、7時間以上寝て、1日平均12000歩を稼ぐようになった。サンキューキムタク。

 

BVLGARI/GYAN

40mlで4万円を超える価格にビビって手が出せなかったのだけど、エミレーツ航空のファーストクラス搭乗客に配られるアメニティポーチに30mlボトルが含まれると知り、そのサイズであれば怪しい並行輸入品とか粗悪なコピー品は出回っていないだろうと踏んでメルカリでゲット。夏に買ったルイヴィトンのメテオールを抑えて文句なしのベストフレグランス。

 

Y-3/日本代表ユニフォーム「炎」

いやぁ、ブラジル代表に勝ったのは嬉しかったなぁ。Horizonも買ったけど、こっちのままW杯に臨んで欲しかった気持ちが強い。なんてことを微塵も思わなくしてくれる大会にしてくれることを期待。

 

BRUTUS/特集 ラブソング

良い企画、良い表紙、良いランキング。これに触発されて今の気分で選んだマイベストラブソング100のうち上位10曲はこんな感じ。

大瀧詠一/幸せな結末

HAZEL NUTS CHOCOLATE/人生讃歌

キリンジ/愛のCoda

槇原敬之/PENGUIN

SMAP/たいせつ

KAN/今度君に会ったら

吉田拓郎/流星

andymori/クラブナイト

シャムキャッツ/GIRL AT THE BUS STOP

大森靖子/超新世代カステラスタンダードMAGICマジKISS

なにわ男子/初心LOVE

……え、待って、我ながら完璧すぎるんだが?

 

THOM BROWNE/バルカラーコート

いくら暖かいとはいえ、真冬に黒のダウンとかね、もう着たくないんすわ。てことでトラッドなサイドベントのコート。コットンだけど高密度だからそこそこ暖かく、着てるだけで背筋がピンと伸びる気がする。THOM BROWNEは帽子も眼鏡も財布もシャツもニットもスラックスもソックスも持ってるけど、靴だけ持ってないから次に買うなら靴かなぁ。

 

HOKA/BONDI9

心斎橋のオフィシャルショップに立ち寄ったら限定色のマイサイズがラスト一足だけあるって言われて、まんまと買ってしまった。主に私服可の出勤日と散歩のときにこれとニューバランスのM2002RDGをヘビロテしてる。オニツカタイガーのメキシコとかアディダスのサンバみたいなローテクスニーカーを履きたい気持ちもありつつ、どうしても快適さを優先してしまう哀しき40歳。

 

JOHN LOBB/Philip Ⅱ

去年は高級腕時計(グランドセイコー)買ったし、今年は高級革靴いくべ、と思って年始に購入したんだけど、履き初めはサイズ選び完全にミスったと思ったね。痛くて痛くて。でも履いていくうちにどんどん馴染んできて、今ではもうノーストレス。高い革靴ってすごい(小並感)。

君の歌を聞きながら、僕は笑えるテキストを!

ゴールデンウィーク前半最終日。

11時頃に起きて、あいみょんの新曲MVを観るなどしてボンヤリと過ごす。

置きにいった感のある『スケッチ』より断然良い。履いているのはサンバではなくガゼルだろうか。ちょっと前に買ったアシックスのGEL -KAYANO14の履き心地があまりにも良すぎて最近はそればかり履いてしまうのだけど、やっぱりアディダスも欲しくなってくる。ただ、30万の革靴とか60万の腕時計とか20万円のスピーカーとかホイホイ買ってたらゴリゴリ預金残高が溶けていったので当面の間は緊縮財政やむなし。あいみょん結婚してくれ。

 

13時からはNHKFC東京vs清水エスパルス。住吉も蓮川も高木もいないDF陣に一抹の不安を抱えながらも、蓋を開けてみれば0-2の無失点完勝。12節を終えて順位も5位まで浮上した。ほんの2ヶ月前は「昇格初年度だし、今年は残留できれば御の字だなぁ」なんて思っていたのが嘘のよう。ちなみに2021年のシーズン開幕前にはこのブログで

なんとか期待も込めて5位以上でフィニッシュして欲しい。俺も合意の上でフィニッシュできるように頑張ります。

こんなふざけたことを書いてたっけ。その年は最終的に14位。期待外れにも程がある。今年こそ合意の上でフィニッシュしたい。あいみょん頼む。

 

夕方はカープのサヨナラ負けに肩を落としながら梅田で買い物。緊縮財政なのでオカモト0.02ではなくSKYNにしてみたけど、どうなんすかね。どうなんすかねって、誰に聞いてんすかね。

ルクア地下のベンズクッキーでクッキーを購入。ぽんぽこチャンネルでぽんぽこがイギリスで食べてたやつ。帰宅してから以前オモコロチャンネルで紹介されていたマルコポーロの紅茶を淹れて一緒にいただく。生クッキーみたいなしっとりとした食感で美味かったけど、まぁまぁデカくて3枚は買いすぎたなと反省。それにしても自分の食生活はぽんぽこチャンネルとオモコロチャンネルに影響を受けすぎている。

夜は『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』を第一話から第三話まで一気に観た。なるほど分からん。けど音楽は良い。シンウルトラマンといい、米津玄師の昭和カルチャーへの解像度と親和性の高さは一体なんなんだろうか。作り手としての技量云々以前に、受け手としての感受性がとんでもないんだろうな。

 

早朝4時からのチャンピオンズリーグ準決勝1stレグ、アーセナルvsPSGを観るために22時30分にブログを書き終えて就寝。

ファック不惑

約3年ぶりのブログ更新。緊張しちゃうナ。

この3年の間に大阪に引っ越したり色々あったけど、それはまぁ追い追いってことで。

 

4月18日。オモコロイベント@横浜の有料会員先行抽選の当選メールが届き、一足早い誕プレに一人テンションが上がる。しかもS席。イベント翌日から横浜での仕事が決まっているので何もかもちょうどよくて最高だな。ちな原宿担。

 

4月20日。30代最後の日は国立競技場でSnowManの1stスタジアムライブを観覧。人生初SnowManすわ。ちな岩本担。肉眼で捉えられた彼らの姿は事前に購入したアクスタよりも小さかったし、競技場の音響はお世辞にも良いとは言えなかったんだけど、想像を絶する多忙を極めながら緻密に積み上げてきたであろう彼らのライブパフォーマンスのエンターテイメントとしての強度そのものは紛れもない本物だった。

何度聴いても「バン!バン!バギナ〜!」にしか聴こえない。間違いなく自分の人生史上もっとも女子に囲まれていた環境だったので、ある意味「バン!バン!バギナ〜!」状態ではあった。コールアンドレスポンスの時に周りにバレない程度の声で「ちんぽ!ちんぽ!」と叫んだのはその反動かな。……反動とは。

9人の男性がステージの上で喋り、踊り、歌う。数万人の観客が叫び狂う。その光景の、なんと神聖なことか。アイドルという虚構が生み出す暴力的なまでの一体感・熱狂を目の当たりにして、『サピエンス全史』という書籍と『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』という映画を思い出さずにいられなかった。乱暴に要約すればどちらも「人はなぜ虚構を信じるのか」「虚構が人を強くする」というテーマが書かれて/描かれている。アイドル産業が虚構ビジネスだなんて散々言い尽くされているけど、実際に現地で体感してみると、それがもう初詣やクリスマスと大差ないことに気付かされる。今回のチケット抽選を当てて貴重な体験をさせてくれた友人に感謝。2ヶ月後の横浜では周りにバレる程度の声で「ちんぽ!ちんぽ!」って叫ぼうな。

翌朝から奈良県で仕事ということもあり、アンコール前に会場を後にして千駄ヶ谷駅から品川駅へ。売店で幸運にもラスト一個残っていた刷毛じょうゆ海苔弁山登りを購入。オモコロで紹介されて以来ずっと食べてみたかったやつ。新大阪行きの新幹線の車中、隣の乗客がいないタイミングを見計らって食す。ハードルが上がり過ぎていたのか、うーん言うほどか?という感想。まぁ美味いけども。1300円くらいだからなぁ。

 

4月21日。誕生日。ついに40歳になってしまった。四十にして惑わず。いわゆる不惑。いや全然惑わされてるけどな。欲まみれ。今いちばん欲しいのは新しいiMac(お願いだから27インチ出してくれ)。今いちばん会いたいのは架乃ゆらさん(彼女の引退後の推しが未だに見つけられない)。

ちなみにARuFaとHIKAKINも同じ誕生日らしい。俺らでインターネット盛り上げていこうな。つーことで朝から奈良県橿原市で仕事。2時間弱の通勤中に送られてきた母親からの祝福メールには「うんこ漏らさないように精進します」とふざけて返信。「うん、がんばれ」という本気とも冗談ともつかない返信が来てターンエンド。

この日のディナーはパックごはんとNoshの冷凍食品。そんなもんです。翌朝に備えて早く寝るつもりが、うっかり前日のプレミアリーグ各試合のハイライトを観てどっぷり夜更かししてしまった。優勝争いと残留争いは両方終わってしまったのでCL圏争いが目下の見所。個人的にはノッティンガムフォレストに最後まで頑張って欲しいな。理由はフォレストだから。

 

4月22日。自宅でうんこ漏らした。いや虚構じゃなくて。ガチで。笑っちゃうよね。ゲラゲラ。笑えよ。なぁ。

1月のこと。ジョナサンとクリスに捧ぐ。

17日。JamiroquaiとコラボしたJUNYA WATANABE MAN、渋谷交差点を舞台としたDOUBLET、FENDIやDiorといった名だたるハイブランドが最新コレクションを発表する中、特に話題となったのがJW Anderson、の鳩、のクラッチバッグ

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いや最高だな。股間にも一羽隠れてそうなところも堪らない。この鳩の中にタマゴボーロとかクッピーラムネを入れて、それを近所の子供たちに配って「お菓子を配る鳩のおじさん」として通報されたい。なあそうだろジョナサン。わかるよ。俺にはよくわかるよ。

 

19日。宇多田ヒカル新譜解禁。『Fantôme』以来かぁ、と思ったら2018年にもアルバム出ててビビった。俺はこの4年間いったい何を……。今作も既発曲をひとつも知らない状態で聴いたのだけど、まあ何から何まで高品位で素晴らしいったらありゃしないすね。あの頃の若者たちが猫も杓子も『First Love』を買ったのが20余年後にこうして還元されたと思うと感慨深いものがある。


 

メール無視して

ネトフリでも観て

パジャマのままで

ウーバーイーツでなんか頼んで

お風呂一緒に入ろうか

ネトフリでも観てパジャマのままでウーバーイーツでなんか頼むとこはチューニング合ってるのに、無視するのがメールってところに我々一般ピーポーとの断絶を明確に感じてしまうな。

同日、木村拓哉の2ndアルバムもドロップ。いや宇多田とキムタクて。盆と正月がやってきた感あってキャパオーバーが過ぎるのだけど、さらにはクレジットが真島昌利(作詞)×山下達郎(作曲編曲)だったりして、それはもうゴールデンウィークとクリスマスなんよ。

 

25日。半期に一度のプレミアム・アウトレット・バーゲン開催中の御殿場アウトレットへ。言うまでもなく冬物の最終バーゲンなのに、たいしてセールになっていない白シャツとキャップと財布を購入してあっさり予算オーバー。今月もう何も買わないことを固く誓って帰宅。

 

27日。サッカー・カタールW杯アジア最終予選・日本vs中国をまったり視聴。ホームの中国戦でPKを決めて鬼気迫る表情で渾身のガッツポーズ決める大迫に、なんというか残念な気持ちになってしまった。ああ、そういうメンタリティなのねっていう。

サッカーといえば、以前から登録していたFootball / SDIAってYoutubeチャンネルが1月から「初めてのサッカー」シリーズを投稿し始めて、これが生きとし生けるもの全員が観ればいいのにと思わずにいられないほど最高だった。

小林賢太郎の「The Japanese Tradition」のニュアンスを感じるテロップの出し方が秀逸。これ英訳したら一気にバズりそうな気がするけどな。

 

28日。ユニクロU発売。イマイチ惹かれるものないし、とりあえず見るだけと思って店舗に行った結果、気が付いたらフレンチリブパンツを購入していた。クリストフ・ルメールおそるべし。クリトリス・ナメールとか言ってごめんな。

散財な一日

ユニクロUの2022SSラインナップ発表。ぶっちゃけ微妙じゃね。気になるのはフレンチリブのセットアップくらい。あのパープルのブルゾンとか誰が似合うの。それとも俺の地元があの色だらけだからダサく見えるのか。そうか。それもまあそうだな。

+Jの2021AWも期待していたわりに購入したのはニットキャップのみ。ダッフルコートが9990円に値下げされたときはさすがに心揺れたけど、クローゼットの中にロクに着ていないダッフルコートがいっぱいあるの思い出して見送った。ジルサンダーの次はジュンヤワタナベとコラボしてくれないかな。20年くらい前のリーバイスとのコラボデニムみたいなやつ作って欲しい。

まあいい。それはそうと金が余ってしまった。宵越しの金は持たぬ主義。3年前に買ったダッフルコートを颯爽と羽織って、豪快に散財すべく大都会であらせられる静岡シティへ。3年目の上着くらい大目に見ろよ。

 

まず攻め入るはカルディ。UCCの「職人の珈琲」っていうドリップコーヒーを毎日飲んでるので味の違いを楽しみたいなと。この時点で豪快な散財の規模感が知れるのだけど、まあ許して欲しい。白球を追いかけていた少年は、無事に薄給を追いかける中年になりました。めでたしめでたし。うっせぇぶっ殺すぞ。

てことでマイルドカルディっていうドリップコーヒーと、少し前にオモコロチャンネルで紹介されていたカズチーと柴漬けタルタルソースをカゴに入れてレジに並んでいたら「2000円以上購入でオリジナルエコバッグプレゼント」というPOPが眼球にフェードイン。すかさず脳内で算盤を弾いて連立方程式を導き出し、自分の会計が巡ってくる直前、目にも留まらぬ速さでレジ横にあった蒸しパンをカゴに追加。そして無事に1989円の会計を終えて泣きながら店を出た。税率がね。ちょっとね。

続いてZARAで、ジョーマローンとコラボしたフレグランスの新作をチェック。MADRIDとTOKYOとNEW YORKが特に良くて、悩んだ結果、メゾンフランシスクルジャンのアクアユニヴェルサリスに似てると評判のMADRIDをチョイス。本当は30ml容量のやつが欲しかったんだけどMADRIDだけ30ml品切れとのこと。ふぇぇ。泣きながら10mlのロールオンタイプを手に店を出た。どうでもいいけど、オーラリーのダッフル、ポケットが小さくて財布が入んないわりにロング丈だからケツポケットの出し入れも死にほどしにくくて、完全にバッグ必須だったな。税率さえ計算できていればね。

次は東急スクエアハイブランドのセールイベントを4日間限定で開催中の催事場フロアへ。エスカレーターを降りた直後、馬鹿でかいモンクレールのダウンを着て、ケツの形が丸わかりのパッツンパッツンのウォッシュドデニム(たぶんディーゼル)を腰履きして、スマホで誰かと通話している真っ黒に日焼けした金髪の店員と目があったので泣きながら店を出た。オレ、アイツ、キライ。

最後に伊勢丹で北海道物産展。2022円の海鮮丼をレジにドン。会計時に伊勢丹アプリで配布されていたクーポンを使おうとしたら「こちらは1300円のお弁当だけがクーポン対象です」だってよ。え、いや、普通こういうのって高い商品が対象になるんじゃないの。店員と火花を散らして開戦ドン、となるわけもなく、もう涙も枯れ果てていたので晴れ晴れとした顔で店を出た。

 

6000円オーバーの大散財を終えて帰宅すると、年始にSSENSEで購入したスニーカーとシャツとネクタイが届いていて、そういえば金が余るどころか浪費しすぎていたことを思い出し、枯れたはずの涙が再び溢れた。

 

あ、コーヒーの違いは全然わかんなかった。えーと、どっちも苦い。

最近のこと

エヴァもオリンピックもフジロックもビタイチ観ていないけど100ワニの映画は公開初日に劇場で観るなどして平穏に過ごしてた。この四ヶ月間で買ったものとか書き留めておく。

リビングのエアコンが壊れて買い替え。ダイキン、日立、三菱あたりと迷いつつ、ペットがいるので空気清浄・消臭機能とフィルター掃除後の自動排出機能を重視してパナソニックをチョイス。取り付けた日から暑さが和らいで秋めいてきたので心が無になった。

今季の覇権イヤホンの呼び声も高いソニーの最新機種。ノイズキャンセリング性能も音質も装着感も操作性も文句なし。事前予約したのに発売日に手に入らなかったほどの人気っぷりも頷ける納得のクオリティでした。税込3万円オーバーはそれなりに高額だけど、それでも1万円前後の機種で妥協するくらいなら絶対これ買った方が良いと思う。

ちょうど同じタイミングでシャンプーとトリートメントを使い切ったので、少しお高いもので揃えてみようかしらと色々調べて行き着いたのがボタニスト。なんとなく指通りが良くなったような気がしないでもない。

センターパートの髪型で、ジェルだと決めすぎになるしムースだとセット力が足りないし、てことで試しにヘアバーム買ってみたら思ってたよりベタベタしなくて良い感じ。

「マスク必須で外出自粛の現代において香水とかオワコンじゃね?女子ウケなら香り付きの柔軟剤っしょ」みたいな風潮があるのは承知の上で、あえて逆張りしていくスタイル。ずっと愛用しているジルサンダーのサンダーフォーメンと、年始に購入したポールスミスのエクストリーム、そしてこの3種を気分に合わせて使い分けてる。 

春に買いそびれたデニムジャケット。リーバイスラングラーマッキントッシュあたりと悩みまくって、最終的にはLeeの大戦モデルを購入。ワンポケットのシンプルなデザインが決め手かな。

ユーロミリタリーのトレンドに乗っかって、M-47は太すぎて低身長マンにはハードル高そうだったのでテーパードシルエットかつ安価なF2のデッドストックを購入。バックポケットがないのもスッキリしてて好き。 

ジムでのトレーニングシューズの買い替え。有酸素運動よりも筋トレがメインなので、ソールが平坦でグリップ力が高いタイプにしようかとも思ったんだけど、結局はデザインで選んでしまった。

アディダスのシューズを買ったらナイキのテックフリース履くの抵抗あるじゃん。つーことで燻んだ色合いが素敵なトラックパンツも購入。裾がリブになっていないデザインなので街着としてもストリートっぽく着やすいかなと。