憶えてるもんだな意外と
ナンバーガールは全く通ってこなかった。解散が17年前かぁ。当時高校生。その頃の俺は、坂本龍一に憧れて髪の毛を伸ばしたりニューバランスのスニーカーを履いていたんだった。少ない小遣いで『UF』『US』『CM/TV』を買い揃えたっけ。『Ballet Mécanique』は今でも心のベストテン第1位です。
そういえば修学旅行にYMOのDVDを持って行って福岡のホテルで鑑賞したことも覚えてる。
YMO以外に聴いてたバンドといえば、はっぴいえんど、シュガーベイブ、オフコース、ゴダイゴとかそのあたり。「あの頃、周りにナンバガ聴いてる友達がいなくて辛かったわ〜」みたいなツイート結構見かけるけど、俺のほうがよっぽど友達いなさそうで笑える。いや笑えない。
そんな自分が初めてハマったリアルタイムで活動してるバンドって何だっけ、と記憶を手繰ってみたら、今でも大好きなGRAPEVINEに行き着いたので心が安らいだ。新譜めちゃくちゃ良かったすね。
出会った頃から良い意味で枯れたバンドというか老成している感があったけど、だんだん年相応になって等身大な曲を歌うようになってきた印象。特に2011年以降は顕著な気がするな。東日本大震災が影響したのかなぁ、なんて考えてみたりもする。
『すべてのありふれた光』なんてタイトルからしてズルいのに、ラストに
きみの味方なら
ここで待ってるよ
なんて歌われたら、そりゃもうどうしたってファンとしては『光について』の同じくラスト
僕らはまだここにあるさ
を思い出さずにいられないわけで。バンド20周年ていうこともあって、そういうセルフオマージュ的なファンサービスなのかも知れないけど、まんまと胸に響いてしまった。ずっとずっとそこに突っ立っていて欲しいと思えるバンド。4月21日は浜松窓枠。行きたい。
そうそう、GRAPEVINEとほぼ同時期にキリンジにもハマったはずなので、まぁ、そういう面倒臭いタイプの少年だったんだろうな。いけすかないエイリアン。
我ながらこのMVのヤスは俺に似ている。