クリームソーダをもう一杯

ダルビッシュの復帰戦やばかったすね。スリークォーター気味だったフォームがオーバースローになって球威が増したのと、投げ終わった後に身体が流れずピタッと静止していたのが印象的。このまま大活躍して、ウェイトトレーニングを否定する旧態依然とした野球人たちを黙らせて欲しい。

 

Strings

Strings

 

ネオアコ/ギターポップに管楽器や弦楽器が加わって、軽快かつ芳醇。ちょっとミックスが勿体ない気もするけど、ラフな感じもそれはそれでサマになってるね。『セカンドサマーオブラブ』の清涼感のあるメロディラインにはSpaghetti Vabune!を思い出さずにいられないな。歌声もどことなくcagesvに似てる。男女ツインボーカルも聴いてみたかった。

くたくたになって遊びに行って

あの娘に声かけず泣いて帰るよ

最近こんな感じ

セカンドサマーオブラブ

 この意気地なしっぷりが実によろしい。

 

THE BLUE BOY

THE BLUE BOY

 

彼の作品をリアルタイムで聴くのは実は初めてだったりする。過去作もほとんど聴いたことがなくて、CSのサッカー番組で使われていた『Footballing Weekenders』や『Fantastic Game』といった楽曲をピンポイントで知ってるくらい。90年代~00年代初頭、俺みたいな田舎の偏屈野郎からするとオザケンとかカジヒデキってのは「いけすかない野郎」の代表格だった。嫉妬とか羨望が入り混じって、思わず忌避してしまう、そんな対象。当時の俺はもっぱら山下達郎とか槇原敬之のほうに親近感を抱いておりました。そんなわけで今日までなんとなく避けてきたのだけど、ふと見かけた『5時の渋谷で!』という楽曲タイトルに負けてapple storeでダウンロードしてしまった。

鈴木雅之菊池桃子『渋谷で5時』、マーチンファンの母親がよくカーステで聴いていて、俺にとってはこの曲が渋谷系の原点(?)だったりする。MVを初めて見たときは笑ったなぁ。謎の名刺とかクリームソーダとか。

どうでもいいけど、「海ぶどうをカメラに見せびらかす鈴木雅之」の破壊力やばい。

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構図といい、表情といい、「そもそも何だこの写真」感といい、何もかも完璧すぎる。どんなに辛いことがあってもこの写真さえあれば笑って生きていけそうな気がする。

だいぶ話が逸れた。違う、そうじゃない。カジヒデキの新譜。『5時の渋谷で!』はタイトルをもじっただけで他には一切『渋谷で5時』感がなくて残念だったけど、アルバムそのものに関して楽しく聴けたよ。のびのびとしたバンドサウンドとエヴァーグリーンなメロディ。一曲目『メロディ』で高らかに

日曜日はピクニックに出かけよう

と俺らを誘う49歳の短パンおじさん。ピクニックて。普通の人がやったら変質者でしかないんだけど、彼が歌えばポップに響くから不思議だな。あと、『なつやすみを待っている』『キケンなサマーブリーズ』『サマー・ディサイプルズ』『はじめての初夏の恋』と、タイトルが被りすぎてるのも微笑ましい気持ちになる。