私的ベスト平成アルバム5選

ネットの音楽オタクが選んだベスト平成アルバム 50→1

ネットの音楽オタクが選んだベスト平成アルバム 100→51

ネットの音楽オタクが選んだベスト平成アルバム 150→101

音楽だいすきクラブが発表した「ネットの音楽オタクが選んだベスト平成アルバム150」、これがまたビックリするくらい自分にはピンとこなくて、それはそれで実に面白いなぁと思った次第。いやしかしロックバンド多いな。最初ざっと見たとき「ベスト平成ロックアルバム150」なのかと思っちゃった。浜崎あゆみとか安室奈美恵とかランクインしてないの意外すぎるだろ。

ランキングを眺めたらムラムラしてきたので、個人的に思い入れの強い平成アルバムを今回はとりあえず5枚だけ選んでみた。順番は適当。

 

山下達郎『COZY』(1998)

平成にリリースした彼のディスコグラフィーの中では『僕の中の少年』(1988)が群を抜いて好きだし、人に薦めるならば『JOY –TATSURO YAMASHITA LIVE–』(1989)一択だと思ってるけど、初めて自分の小遣いで購入した新品のフルアルバムってのは外せない。

あらためて聴いてみるとやっぱり良いんだよなぁ。序盤、中盤、終盤にちゃんと起伏があって、聴けば聴くほど良い作品だと再認識させられる。

1998年といえば冬季長野オリンピックが開催された年。大会公式スポンサーだったキリンのCMソングが本作収録『ヘロン』だったのを覚えてる。当時小学6年生。何かの学校行事か音楽の授業で合唱曲を決めることになって、クラス全体が『WAになっておどろう』で一致団結する中、ただひとり頑なに『ヘロン』か槇原敬之『足音』(これも聖火リレーの応援ソングだった)を推していたのが懐かしい。

 

槇原敬之『UNDERWEAR』(1996)

そんなわけで小学生から高校生くらいまで聴きまくってたマッキー。逮捕前の作品は大体ソラで歌える程度に、いや当時は本当によく聴いてたっけ。

中でも『UNDERWEAR』は図抜けて良い。なんたって『PENGUIN』と『うん』と『LOVE LETTER』が収録されてるんだもの。思い入れが強すぎてちょっとここには書ききれない。

この作品をリリースする前後のマッキーのソングライティング能力とストーリーテリングの巧みさ、そして感受性の強さたるや、おそらく日本音楽史上でも類を見ないレベルじゃなかろうか。才能が迸っていて怖いくらい。今で言うなら星野源あいみょんが同居してるかのような奇跡的な存在。

 

坂本龍一『1996』(1996)

マッキーが敬愛する坂本龍一の音楽に辿り着くのは必然だったわけで。ちょうど『energy flow』が世間的にヒットした時期で、メディア露出も増えてた頃。「HEY!HEY!HEY!」で演奏した『tong poo』の、そのあまりの格好よさにシビれまくったんだった。息をするのも忘れる、とはあのこと。

と、ここまで書いておきながら本作には『energy flow』も『tong poo』も収録されてないんだった。ええと、ピアノ、ヴァイオリン、チェロによるトリオ編成で教授の代表曲をアレンジした、いわゆるコンピレーションアルバムってやつ。『The Last Emperor』はオリジナルのザ・中華な二胡の響きも美しいけど、こちらの三重奏も実にスリリング。続く『1919』ではレーニンの演説をサンプリングしつつミニマルなフレーズをひたすら繰り返すことで徐々に熱気を高めていき、いよいよ最高潮、というタイミングでブツリと唐突に曲が終わる。そして流れる『Merry Christmas Mr. Lawrence』のイントロダクションのエクスタシーといったらもう。

 

SMAP『Vest』(2001)

ぶっちゃけ「ネットの音楽オタクが選んだベスト平成アルバム150」っていう企画タイトルだけ見たとき、これと宇多田ヒカル『First Love』のどっちかが1位だろうなと思ったのよ。そしたらSMAPはランクインすらしてないというね。こういう企画でベストアルバムは挙がりにくいとしても、いやぁ、マジか。そんなことが許されるのか。いいのかそれで。(俺はいったい誰に詰め寄っているのか)

未曾有の出来事が起きた2011年の紅白歌合戦を『オリジナルスマイル』で締めくくったことは、「勇気」や「応援」よりも「信仰」にも似た神性なものを強く感じたし、ひいては「創作する」「表現する」ということの本質を見た気がした。平成の音楽史、ひいては芸能史における揺るぎない金字塔。

 

GRAPEVINEイデアの水槽』(2003)

これまでの4組と並べるとめちゃくちゃ異色に見えちゃうけども。ずっとロックミュージックを毛嫌いしてた俺が初めて好きになったロックバンドがGRAPEVINEだった。キッカケはなんだっけ。忘れた。でも高校3年生の頃だったと思うから、どうせ受験勉強で精神的に荒んでたんでしょう。

初っ端の『豚の皿』の圧倒的世界観。音楽を評する時に「独自の世界観」というワードを使うことはあまりに凡庸で気が引けるのだけど、残念ながら自分の貧弱なボキャブラリーでは他の言葉を当てはめることが難しい。この一筋縄でいかない捻くれた感覚を心地よく受容できる性質の人間だということに気付いてからはthe pillowsTheピーズフラカンといった日陰者のロックに傾倒していったんだった。

 

以上5枚。もう5枚を選べ、と言われたら

aikoWink岡村靖幸、KAN、キリンジ、□□□、桑田佳祐シャムキャッツChocolat & Akito、the pillows真心ブラザーズ、ミツメ、ゆらゆら帝国

この辺から選ぶことになるかと。