たくさんの人達が聴いてる音楽には、それはそれで何かやっぱり理由があるとは思うけど、星野源の横に並んで売ってたら、とてもめんどくさいけど僕はマッキーを選ぶだろう。
『運命の人』が抜群に良い。往年の『80Km/hの気持ち』や『彼女の恋人』を彷彿とさせるセツナ系。僕は君のことが好きで、でも君はあいつのことが好きで、という槇原印のラブソングにおける黄金律。こういうの歌わせたら今でも当代随一だよなぁ。
ただ、何よりも切ないのは
「あいつのことが好きな君のことを嫌いになれずにダラダラと想い続けてしまう僕」
が、そっくりそのまま
「『太陽』以降、ラブソングよりライフソングを主として歌うようになった槇原のことを嫌いになれずに惰性で聴き続けてしまう僕ら」
に置き換えてしまえること。これはちょっと切なすぎる。往年の黄金律なだけに、『運命の人』が良い曲だと思えば思うほど、すなわち今現在の失恋をクッキリと浮き彫りにしてしまう。まさに身がよじれる想い。勝手に「僕ら」と書いてしまったけど、結構こういう人は多いんじゃないだろうか。
移ろう季節の中で
僕は移ろわない気持ち 持て余している
ハシカみたいな恋だったと
笑える時が来るのかな
それともこのまま
一人で君を想いながら
年を取っていくのかな
このフレーズが当て嵌まりすぎてもうね。
もちろん『太陽』以降でも好きな曲はたくさんある。『桃』は全キャリアの中でもトップクラスに好きな曲だし、『lose no time』のフィルターディスコ感も大好物。近年だと『Fall』も良かった。でも『Cicada』以前は全部の曲が抱き締めたくなるほど大好きだったんだよ。何を隠そうファンクラブにも入っていたし、初めて行ったコンサートもマッキーだった。学生時代の友人だったら俺がどれほどマッキーを敬愛していたか知っているはず。このまま一人であの頃の槇原を期待しながら年を取っていくのかな。
そりゃあテネリフェからすれば
- 以前からリーガ・エスパニョーラでのプレーを希望しており
- レアル・マドリー相手に公式戦で2得点して
- 同じカナリア諸島に本拠地を置くラス・パルマス(一部所属)が獲得候補に挙げ
- 上記クラブは監督の意向で契約には至らなかったものの本人は移籍に前向きで
- ユニフォーム売上や放映権による収入も見込める選手
が手を伸ばせば獲れる状況だったんだから、契約しないわけがないんだよね。たぶんスカウティングなんてロクにしてなかったんじゃないかな。こいつ獲れるの!?ラッキー!!みたいな勢いだったんだと思う。それが蓋を開けてみたらスペイン語はおろか英語すらまともに喋れないなんて、狐につままれたような気分じゃなかろうか。サッカーの実力とか以前の問題。ハノーヴァー朝かよ。
「気候や食事への適応に苦労している」という報道を多く目にするけど、日本のメディアは語学力の低さが彼自身を追い詰めていることをハッキリと報じるべきだと思う。「俺はサッカーさえ上手ければ良いんだ」と思ってしまいがちな中高生を啓蒙していかなければ日本人選手の地位が向上していかないのでは。