魔法がないと

仕事から帰っても暇なのでムダ毛処理ばかりしている。ピンセットで一本一本丁寧に抜いている間だけは素直な自分に戻れる気がするんだよ。お陰様で下半身がツルツルになりましたのでご査収ください。

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布団の中で脚をこすりあわせると女の子と絡み合ってるように感じられて幸せ。まるで魔法のよう。くだらない中に愛があるんだね。

 

ハイ・レズ

ハイ・レズ

 

ベイカー兄弟がいなくなったことでお馴染みのベイカー・ブラザーズ。「日本でもっとも売れているジャズ・ファンク・バンド」なのか。ふーん。いや自分も好きだけど。ポップでキャッチーだし。ただ、あんまりジャズとして聴いたことはない気がするな。クラブミュージックちゃうのん。まぁカテゴライズとかファッキンどうでもいいすね。

アカンサ・ラングをボーカリストとしてフィーチャーした楽曲が多い中、ボーカルレスの『Back In The Game』が特に良かった。ちょっとSANABAGUN.の『人間』っぽくない?

 

The Stone Skipper

The Stone Skipper

 

イスラエル・ジャズ・シーンを牽引する人気ピアニスト、シャイ・マエストロが放つ陶酔と覚醒のニュー・アルバム!!」とのこと。うーん。こういうアンビエントとかダブの要素の入ったポストジャズっぽい雰囲気は肌に合わないなぁ。語弊を恐れずに言えば、精神的なジャズもあまり好きじゃない。コルトレーンとかも苦手だったりする。

 

Know What I Mean

Know What I Mean

 

陽気なキャノンボール・アダレイと繊細なビル・エバンスの共演。お互いが歩み寄るように演奏していて、人によっては自己主張が控えめで余所行きなアルバムと受け取るかも知れないね。個人的には端正でチャーミングという印象のほうが強い。

何と言っても冒頭を飾る『Waltz for Debby』の素晴らしさよ。オリジナルの奥ゆかしくも静かに燃え上がる音色も素敵だけど、そもそもビル・エバンスが彼自身の姪のために作った曲なわけで、アルトサックスが伸びやかに響くこちらのバージョンのほうが本懐に近いんじゃないかしら。

 

FAMILY SWING

FAMILY SWING

 

架空の都市「レトロフエゴ公国」で開かれる博覧会を舞台に、怪盗になったYMCKと、2ndアルバム『ファミリーレーシング』にも登場した宿敵「スウィンガーズ」が繰り広げる怪盗劇が、まるでミュージカルのように曲順に沿って進んで行く、という作品です。

すごく良かった。4thアルバム『ファミリージェネシス』あたりまでの、中でも『カモン! スウィングオールスターズ』や『Major Swing』といったスウィング感の強い楽曲が好きな自分としては「こんなYMCKを待っていた!」と拍手を送りたくなる作品。

30秒あまりのインストナンバー『レトロフエゴ公国国歌』を駆け抜けて、いよいよ聴こえてくるMidoriの第一声

あぁこの世に散らばる

キラキラと輝く宝石

その全てが欲しいの

ひとつとて残さず 

 という不敵っぷりにいきなり心を奪われてしまう。まさに「怪盗YMCKはとんでもないものを盗んでいきました」ってもんです。最高。