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美しき人生

キリンジ 繁華街 風俗」でググっても全然ヒットしない。でも『繁華街』って明らかにそういう曲だよね。聴けば聴くほど解釈が確固たるものになっていく。

暮れる雨の上海や
熟れた女の髪の飾りは
俺の夜を焚きつけて
寝返りの果ては
非常線を網渡るのさ

異国で女を見るとムラムラしちゃうぜ!風俗街に繰り出そう!

それは奈落の魔法さ
肥えた蜜屋の振る舞う市場さ
俺は傘を欠いたまま
在るだけの噂を買い占め
夜更けに挑む

珠玉の街で何をまだ俺はためらう
慣れない味のマスタード効かせてくれ
馬鹿はよせ「ドコカラキタ?」なんて

“奈落の魔法”とか“肥えた蜜屋”とか“慣れない味のマスタード”とか、いちいち言い方が小粋で洒落ていらっしゃる。ちゃっかりと案内所で情報を仕入れてからアブノーマルプレイを愉しむ歌なのに。

錆びついてく切り札(ジョーカー) 熱を持てば
また悪い風邪を引きそうさ

ラストセンテンスのこれ、ジョーカーってつまりアレだよなぁ。抜いてもらって錆び付いていくアレ。なんかジンジンするけど、あれ?性病でも貰っちゃった?っていう終わり方が秀逸すぎる。

 

それにしても、アルバム『For Beautiful Human Life』における『僕の心のありったけ』~『愛のcoda』~『繁華街』の流れは彼らの全ディスコグラフィの中でも屈指のハイライトではないだろうか。大雑把にまとめれば、中に出したい!→愛に生きる勇気もない!孤独だ!→風俗でハッスル!って流れだもんな。嗚呼、なんと美しき人生だろう。