Jリーグ前後期制への移行報道について
観客動員やメディア露出などが頭打ちで、何か手を打たないといけないジリ貧の状態だってのは分かるし、前後期制のメリットも理解できる。まぁ簡単に言えば「消化試合が減って優勝を争うクラブが増えれば盛り上がるよね!」っていう理屈。それこそ清水みたいに「一時的には無双できるけど、一年を通して安定した結果を残すのは苦手」というクラブにとっては悪くない制度だと思う。
批判的な意見の代表としては、「年間タイトルの価値が薄れる」「レギュレーションの複雑化は新規サポーターの獲得に繋がらないのではないか」「現時点ですら過密日程なのにこれ以上試合数増やすとか馬鹿なの?」といったところかな。個人的に一番気になるのはホーム&アウェイ問題。現行の18クラブで前後期制を実施するとなると、前期17節・後期17節とそれぞれ奇数節になってしまう。となると、
- 前期のほうがホームゲームが多いクラブ
- 後期のほうがホームゲームが多いクラブ
が半々ずつ混在することになる。当然、前者は前期優勝に有利だし、後者の逆もまた然り。これはあまりにも歪な制度ではないかと。
また、前後期のどちらかが「強豪クラブとの対戦はことごとくホーム開催で、中位以下との対戦はアウェイばかり」といった偏った日程になることも考えられる。たとえば広鞠浦鹿桜宮川名柏との対戦はホームで、瓦新仙鳥甲湘磐分との対戦がアウェイ、なんて具合だったら、清水もそこそこ勝ち点積めそうな気がする。あるいは遠方のクラブとの対戦は全てホームで、近場のクラブとの対戦はアウェイばかり、みたいに移動面で恩恵を受ける前期or後期があるかも知れない。まぁ今だって日程や移動に関しては完全に平等ってわけじゃないから野暮なツッコミかもしれないけど、なんだかなー。
創設して20年のリーグなんだから試行錯誤するのは仕方ない。いっそのこと思いついたアイデアをどんどん採用して世界一カオスなリーグにしてみるのも一興かと。連勝やハットトリック達成でボーナス勝ち点とか、スーパーヒトシ君で勝ち点2倍とか。まぁ、そんなことしなくても既に世界一カオスなリーグになってる気もするけどね。